本で勉強するのはどんな勉強においても基本ですね。手話関係のお勧め書籍について紹介したいと思います。ちなみに画像クリックでAmazonのページに行くのでそこで購入することもできます。

書籍ー初級ー

書籍名コメント
私たちの手話学習辞典1手話学習者のバイブル的辞典です。日常生活でよくつかわれる手話約3500語が収録されています。
だれでもできるやさしい手話大きい写真で解説してくれますので、初心者にとってやさしい、見やすい、分かりやすいの三拍子そろった本です。
マンガでマスター手話教室わかりやすいです。
漫画なので手話を全く知らない人でも楽々読めます。ごく初歩的なことなので、ある程度手話が身についたら不要になってしまいますが…。手話の門をくぐろうとしている人にはいい一冊。
わくわく!納得!手話トーク手話だけじゃなくろう文化のことをマンガとコラムで解説してくれていて分かりやすいです。

書籍ー中級ー

書籍名コメント
私たちの手話学習辞典2私たちの手話学習辞典1に掲載されていない用語に新しい手話や専門用語を加えた約3000語を収録しています。この本から覚えて使ってみても、相手が知らないので伝わらない…ということがあるかもしれません。
覚えたことを広める気持ちを持って使うといいと思います。
ろう者のトリセツ聴者のトリセツろう文化と聴文化間で生まれる誤解の原因と対処法を教えてくれます。ただ、ろうの若者の場合はここまでズレることもあまりないのではとも思いますが…。
お互いの文化の理解を深めるにはいい一冊。

書籍ー上級ー

書籍名コメント
手話のための言語学の常識日本語を母語とする人に対し、手話を学ぶための土台となるような日本語の知識を一覧したもの。「常識」とあるがここまで知る必要はないのでは…とも思うが。
手話通訳なるほど大学手話通訳者の視点から通訳について分かりやすく説明してくれています。サブタイトルが「翻訳技術の深化・向上と専門性」であり、ある程度手話のできる方がさらなるレベルアップを図るのにいいと思います。
時間の解体新書―手話と産みの空間ではじめる世にも珍しい手話についての哲学の本。
・・・すみません、難しそうで私は読んでいないです><。

書籍ーその他ー

書籍名コメント
聴覚障害者への合理的配慮とは?合理的配慮についての理解が深まります。読み物というよりは辞書的な利用になりそうですw
コーダの世界耳の聞こえない親を持つ子供をコーダ(Children of Deaf Adult)と呼びます。コーダのことを深く知ることができる一冊。
ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のことコーダである著者の体験談。この本から、少しでもコーダの存在が世間に認知されていったらいいなと思っています。
せかいはことばろうの夫婦が聞こえる子供たちとともに成長する様子を記録している育児まんが日記です。
デフ・ヴォイス
法廷の手話通訳士
コーダが主人公の小説。法廷が舞台になっているので、ろう運動のきっかけになった「蛇の目寿司」事件を彷彿とさせられます。ろう文化や、主人公のコーダとしての心理描写も上手く表現されているとのこと(私はろうなので…)で、単なる小説として楽しみたい人だけでなくろうワールドを理解したい人にもお勧めです。
わたしのいないテーブルでコーダの手話通訳士が主人公の小説「デフ・ヴォイス」シリーズの4作目。コロナ禍の二本が舞台になっています。話の内容とは関係ないのですが、聞こえない人は家族の団欒にも入れません。これはディナーテーブル症候群と呼ばれ手話ワールドでは頻出ですよ。
わが指のオーケストラ全4巻。手話ワールドにおける名作マンガ。実在の人物も描かれているので、手話やろうの歴史を知るのにいい本。
聲の形全7巻。耳の聞こえない女の子が主人公のスクールライフ漫画。どうでもいいですが「聲」はかにじゃなくてこえと読みます。
ひだまりが聴こえる全3巻。耳の聞こえない学生(♂)とそのお友達(♂)の大学ライフ物。
遥かなる甲子園全10巻。山本おさむ氏著。沖縄の聾学校で甲子園を目指す高校球児たちの物語。
耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ絵本、読書感想文コンクールの対象になったこともある子供向けの本。ぜひお子さんに読んであげてください。
皆が手話で話した島遺伝性聴覚障害のある人が多い島がアメリカにあったそうです。皆で共存していく、ということを考えさせてくれる一冊。